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論文の書き方

先日受理された論文が何月号に掲載されるかが決まった。

これで今のところ、およそ年に1報ぐらいの論文を書けている。
(複数査読制の全国誌に限ったら2年に1つぐらい)

大学病院ではなく、民間の精神科病院に務める薬剤師で
こんなに論文出して、何やら賞まで取ってるのはスゴイことだと
ある時とあるご高名な先生にも褒めてもらえた。

例えば専門薬剤師制度を出すまでもなく、
論文という形でのアウトプットが自分たちがやってきたことの証明や
医療の発展への貢献につながるということが近年意識されてきたから
薬剤師の中で論文を書くということが大きな関心を持たれるようになってきた。

そういう次第で、
ワタクシのところにも時々論文の書き方を聞いてこられる方が増えてきた。
実際に、地元の小さい研修会で講師やらされたりもした。

すると、
「どうやったら論文書けるネタが見つかるんですか?」
という質問が増えてきた。
こういう方は、ぶっちゃけ「自分には文章力が無いから書けません」
という人よりだいぶマトモだ、センスがある。

論文は文章力なんて関係無い。
ネタ(疑問や仮説)があれば5割書ける。

ただまあそのネタも、
別に「誰が読むんだ?」みたいなマニアックな話ではなくて
(その手の研究を否定しているわけではない。いかなる真理の追究も大事)
臨床でやるんだから、普段の疑問を出発点にすればいいので
あんまり困ったことが無い。

ネタがあれば、
自分のとこで実行可能な検証方法を考えて、やってみる。
ここの出来不出来で論文掲載の確率は大きく変わる。
一番難しいのはある意味ここかもしれない。

しかし考え方に慣れてくると検証方法考えるのも簡単なので、
実際のところは最大のボトルネックは「時間」じゃなかろうか?

時間は誰にも平等にある。
優先順位はあるだろうが、
時間が無いって言い訳しちゃダメなんだよな(^^;


まあ、まとまりが無くなりそうなので、
最後に割とよく相談される「アンケート調査」を論文にすることについて、
ちょっと自分なりの意見を述べて締めてみる。


まず、論文にするには客観性と再現性が大事なんだよね。
だからものすごく主観の入りやすい「感謝」や「満足」を測るのは
本当はものすごく難しい。
でもまあそういうのを数値にして表すには
普通はアンケートでやるのが手っ取り早そうだ。

だが、アンケートの結果って、設問と場の設定で何とでも結果が転ぶから
先行研究をよく調べたり事前に計画を練らないとちょっとマズイと思う。

で、先行研究が無いからって設問を自分で適当に決めたとしても、
査読で「この設問を設定した根拠を示して下さい」と言われたらどうするの?
「適当です」とは答えられませんぜ。

そうやって苦労して結果をまとめたとしても
それが最終的に患者さんのためになっているかを示さないと臨床論文としては物足りない。

例えば
「心理教育で満足した患者さんは病識やアドヒアランスが向上した」という話なら
病識やアドヒアランスを何か評価尺度で示せたら素晴らしい結果だと思いますが、
ただのアンケート調査で
「患者さんに心理教育を行ったら満足度が上がった」とか言われても
「それで?」という感じが拭えない。
レベルの低い雑誌ならそれでも拾ってくれるかもしれないが、
「新奇性がない」と言われてもリジェクトされても仕方ない。

だから論文を書くなら評価尺度をきちんと使ってアウトカムを示せるものにしよう。
ただしアンケート調査も上手に使えば論証の幅が広がるから併用はしたら良いと思う。
アンケート調査だけで何かモノを言おうとするから難しくなるのだと思うのだが
いかがだろうか?

少なくとも、マスコミの世論調査で
前回比で何ポイント増加だ減少だと論じることに何か意味があるのかというと、
あれだけのデータでは何も言えないということには気付いて下さい。
(ちゃんとサンプリングの検証と統計解析ぐらいはしてるんだったらゴメンナサイ)

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