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医療と市場原理の捉え方

年末に再政権交代が起こった2012年が終わる。
また自民党中心の政治に戻ったことで
医療や介護の方向性が大きく変わることは無いと思われるが
(そこは良くも悪くも官僚主導の政治なので)
それは今の医療や介護の問題も先送りされることを意味しているが、
それでいいのだろうか?

医療の問題について、
web上の様々な情報をこの年末休みにざっと読んでみたが
あまりにも複雑に絡み合っていてまさに魑魅魍魎の世界と言える。
「こうすれば良くなります!」といった解は無いのだろう。
ワタクシもあくまで現場にいる一人のぺーぺー薬剤師であって、
医療行政の実務はよく分からないのに自分の思う政策を述べたところで
そのようなプロの方に反論されるのがオチだろうが、
その反論には一つ論理的な問題点があることは指摘しておきたい。

まず、人間には未来は見通せないのだから、
人間の考える政策は誤るという前提を忘れてはならない。
つまりワタクシがある政策を主張したのに対して
それを誰かが批判して別の政策を主張したとして、
どっちが良いのかはホントのところやってみないと分からないのだ。
(もちろん政治的に実行可能かどうかの議論は別だが)

それは診療報酬の改定のたびに厚労省の誘導する政策のうち
いくつかは裏目に出るのを見れば分かるだろう。
それは優秀な厚労官僚であろうと失敗するものだということである。
もし、逆に厚労官僚がとんでもなくバカなのだとすると、
それは厚労省に医療の舵取りを任せる「社会主義医療」を否定することになるか
そんな彼らに自分の運命を託す医療従事者も国民もバカなのだということになる。

では自由な市場主義を医療に導入することは
それよりも悪いことなのだろうか?

これも悩ましいところだ。
もし「完全な市場原理」が働けば、
理論としては全体としての効用は最大となるはずだ。
しかしそれは要するに参加も退場も自由で
サービス提供者と消費者双方に自発的な選択が可能である必要がある。
だが医療は、例えば救急や精神科がそうであるように
自由とか自発的とは言い難い参加や選択が少なくない。
そのように効率的に市場原理が働かない部分や
第三者に影響する「外部効果」が存在する領域は
政府の関与(=規制)が正当化されるだろう。
(実はこういった主張が本当の「新自由主義」なのだが・・・)

ただ、医療に関してはそのような不具合が多いので
どうしても規制は多くなるし、その分だけ市場原理が歪んでしまう。
その分かりやすい例が米国の医療であろう。
あれはよく「市場原理主義医療の失敗」といった見方がされるが
ワタクシは数々の規制が市場を歪めた結果、
つまり中途半端な市場の害悪であろうと見ている。
その理由は簡単だ、
あれだけ医療費が高いのならそれは供給不足か効率が悪過ぎるわけで
本当に市場原理が働くのなら供給が増えるか効率改善で
サービスの価格は放っといても下がるはずであり、
そうならないのはそれを妨げる規制がある(つまり市場が歪んでる)
さもなくば結局妥当な値段なのだということになるが
さすがにそんなことはない(?)と思う。

で、日本を振り返ればどうか。
これまでの日本の社会主義的な医療は
世界的にはかなり成功してる方だと考えるのは、その通りかもしれない。
しかしそれはもう財源不足に喘いでいてとても持続可能とは思えない。
世界に誇るべき日本の医療が実は
これまでの低負担の医療費は医療従事者の疲弊と安月給、そして
国債発行という将来への負担先送りによって支えられているのだとしたら
今の医療の枠組みが変わることに誰もが感じる不安や痛みは
どうにかして変えていかなければならないと感じる次第。

また、我々は一体誰に向いて仕事をしているのだろうか?
日本のように社会主義的な医療の世界では
患者ではなく厚労省に向いて営業しないとならないのである。
「自分はそんなことしてない」といくら否定しようが
自分がしない分は誰かがそれを代わりにやっているのであり
(自分の所属団体が何の政治的活動もしてないことなんて無いだろう)
全体で見た時には医療従事者が持つリソースの一定部分が
厚労省や政治家への「レントシーキング」に使われているのである。
本来ならそれも患者さんに向けて効率的に働きたいではないか。

とりあえず最後に、
賛否両論あろうがワタクシが望むのは
もっと自由な医療の世界です。
ここについては、また長くなるのでまたの機会に語りましょう。




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