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【JJCLIP】葛根湯は総合感冒薬よりもよく効くの?

今年度第3回目、
通算でいよいよ10回目となります

薬剤師のジャーナルクラブ「JJCLIP」(じぇじぇくりっぷ)の
抄読会配信のお知らせです!

今回も初心者を置き去りにしない展開を心掛けて進めますので
どなた様も遠慮なくコメントなどで参加していただき
楽しく配信してみたいと思っています。

まずは早速シナリオと文献の方を確認してみましょうか。



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日時:2014年6月22日(日)
21:00頃から最低60分〜最長90分を予定
(20:45頃よりテスト配信を兼ねた雑談の予定)

配信:http://twitcasting.tv/89089314
※ツイッターのアカウントがあれば誰でも視聴しリアルタイムにコメントのやりとりができます!
※録音を保存しておきますので、聞き逃した方は後から聞くことも可能です。


今回の抄読会でも仮想シナリオを元にして進めます。
今回のシナリオと文献は以下の通りです。
(設定と引用元は@pharmasahiro先生のブログ。感謝です!)

[仮想症例シナリオ]
あなたは、ドラッグストアに勤務する薬剤師です.
インフルエンザも花粉症もシーズンを終え、忙しさのピークを過ぎて穏やかな毎日となったとある日の閉店間際、一人の女性が来局されました.
「漢方薬の、葛根湯って薬はあるかしら?市販の風邪薬よりも効くよって友人から言われたから、今すぐにでも飲みたいんだけれど…」
初めてお会いするこの女性に対して、少し詳しく話を聞くと、以下の事がわかりました.

・30代前半の多忙な会社員
・数時間前から咳、頭痛、咽頭部違和感(嚥下困難なし)、倦怠感あり、発熱不明
・普段は忙しくて、とても受診できるような時間的余裕はない
・総合感冒薬を飲んでも改善しなかった経験がある
・そのときは結局無理に仕事を休んで病院を受診して、抗菌薬(薬名不明)を貰ったが適当に服用しており、気がついたら治ったという
・妊娠・授乳なし

あなたは、市販薬と葛根湯とどちらが風邪により効果があるのか、その根拠の有無を確かめてみることにしました.

[文献タイトル・出典]
Non-superiority of Kakkonto, a Japanese herbal medicine, to a representative multiple cold medicine with respect to anti-aggravation effects on the common cold: a randomized controlled trial.
Intern Med. 2014;53(9):949-56. Epub 2014 May 1. PMID: 24785885
フルテキストをこちらから入手しましょう→こちらをクリック
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さて、葛根湯vs市販の風邪薬というテーマですね。

今回、ワタクシが注目しているポイントは2つあります。

一つは、PECOのPがこれまで扱ってきた慢性疾患の患者ではなく
風邪症候群という急性疾患の患者であることです。
病期が短い上に、基本的には放っといても治る予後良好な疾患です。
分かりやすい(効果が現れやすい)代用のアウトカムは必要ありません。
風邪ひいた人にとっては風邪の症状そのものが真のアウトカムです。
こういった疾患に対する介入を考えたとき注意しなくてはいけないのは
「前後関係」と「因果関係」を見誤ることです。
つまり何もしなくても改善していく経過において
(前)薬を使った→(後)病気が治った
これを
薬を使った→だから、病気が治った
このように感じてしまうことが多い。
これに関しては有名なDuttonとAronの「吊り橋実験」がありますね。

Some Evidence for Heightened Sexual Attraction Under Conditions of High Anxiety.
Dutton DG, Aron AP.
J Pers Soc Psychol. 1974 Oct;30(4):510-7.

人間は前後関係と因果関係をしばしば誤解するようにできています。
ならばそのアウトカムは本当に介入の結果なのか?
それを示すための対照は適切か?
ここはよく考えないといけません。

それともう一つ、
その介入は適切な方法で行われたかどうかです。
特に今回は葛根湯という、かなり汎用されてますけど、漢方薬を使ってます。
漢方薬治療にはそのための理論と診断がありますが
現代の医療の中でそれを適切に経て使用されているでしょうか?
例えば葛根湯を使うべき「証」という診断は次の通りとされています。

「太陽病、項背強ばること、几几。汗無く、悪風するは、葛根湯之を主る。」
(『傷寒論』より)

太陽病とは急性熱性の疾患であり体表面や上気道にしか症状が無い状態です。
そこで肩や背中の強いこわばりや悪寒を伴い、一方で発汗は無い、
こういう時に葛根湯で治療しましょうというガイドラインです。
要するに、風邪の初期なら何でも葛根湯ではないんですね。
風邪とくれば何でも葛根湯を処方する医者のことを
江戸時代は「葛根湯医」と呼んでヤブ医者と同義にしたらしいですが
我々はそういうことをしちゃあいけません。

もちろん他にも見るべきポイントはありますが、
抄読会とは、一人で読んでいては視点や論点が広がらないところを
複数人で読むことで色んな気付きや学びを得られるものでありますから、
こちらからあんまり先出しするのは遠慮して
他の視聴者からのご指摘にお任せしたいと思います。

今回も全く予習をせずとも楽しめるかもしれませんが
@syuichiao先生の簡単なワークシートと論文を
配信を視聴するにあたって印刷してお手元に準備しておいて下さい。
よろしくお願いいたします♪



※どなたでも視聴することはできますが、主な対象は臨床の薬剤師または薬学部5年生以上を想定していますので医学薬学分野の専門用語等が解説無しに飛び交うのはご容赦下さい

薬剤師のジャーナルクラブは薬剤師による薬剤師のための情報共有と穏やかな学びを目的としたSNSを利用したコミュニティです。現在は@syuichiao先生と@pharmasahiro先生とワタクシの3名をコアメンバーとしております。



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