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【JJCLIP】薬剤師の新しい価値と文化の創造を模索します

前回で薬剤師のジャーナルクラブ「JJCLIP」の配信も
通算20回を終えることができました。
これもひとえに毎回飛び込んできてくれる新たな参加者と
毎回コメントをくれる熱い常連さんのおかげです。
本当に心から御礼申し上げます。

さて、何度か配信を聞いてこられた方は
EBMというものについてどう思われたでしょうか。

いや、正しくは「エビデンスを現場に適用すること」について
どう思われたでしょうか。

一つ面白い記事を引用しておきます。
JJCLIPを一緒に運営している青島周一先生が日経DI Onlineに寄稿している記事の一つです。

心房細動の予防にサプリメントは有効?:DI Online 

その中から文章を少し引用します。

「人の営みは、ミクロの観点では生化学や分子生物学などで理論付けられる科学的なシステムを有しています。その一方で、マクロで捉えると、個人の置かれている環境や社会的合意など、いわゆる「文脈」あるいは「イメージ」に基づく「意味」で編まれていることも多いと思います。主観的薬剤効果の尺度において、どこまでが「効果なし」で、どこからが「効果あり」なのかは、人の認識の中にある「意味」によって恣意的に分節されていきます。」

つまり薬が「効いた」と感じる基準は人それぞれなんですね。
言われてみれば自分の経験に照らしてみても当たり前の話ですが、
そんなことを考えながら患者さんに接していましたか?
もちろん考えてらっしゃる人は多いと思いますが、
こういった考え方は今の薬学教育の中でシステマティックには学べないことだと思います。
同記事からもう少し引用すると、

「医療従事者が、「真のアウトカムが重要です」といくら強調したところで、世の中の一般認識は主観的な代用のアウトカムを薬剤効果として捉えている、という構造は、なかなか強固なもののように感じます。エビデンスを吟味し患者さんに適用する上で、それをどう考慮していくかは非常に重要と考えています。」

いくらそのエビデンスは「真のアウトカム」の改善を示しているとはいえ、
患者さんに同じ認識を無理矢理持たせるのは、
形はどうあれ暴力でしかありません。
ですが、
ある程度EBMが分かってくると陥りやすいピットフォールはここなのです。
「真のアウトカム至上主義」です。
真のアウトカムを理解しない、大事にしない人は「分かってない」、
こう思ったらそこに嵌り込んでいると考えた方が良いと思います。
確かに単純に知識が不足しているだけの人もいますが、
その人にとって、長生きできるか、合併症を予防できるか、
そういったことは自分の中で比較のしようがないので分からなくて当然で、
血圧だとか血糖値だとかの分かりやすい代用のアウトカムに
一喜一憂する方がごく自然じゃないですか。

「薬効とは何か?」
これをかつては病態生理学の視点でしか見られなかったのが
統計学や臨床疫学の視点で見られるようになると、
JJCLIPで紹介した論文で多くの人が衝撃を受けたように
薬効の考え方がガラッと変わるんですね。
ではそこに、
上述のような「クオリア(感覚知)」の視点が入るとどうでしょう。
また考え方がガラッと変わってきますよね。
考え方が変われば行動が変わってきます。
このようにして私たちは時に新しい視点を探し出し身に付けることで
薬剤師としての仕事のクオリティを別次元に展開できるようになるはずです。
そうしてどんどん懐の深い医療者になり、
広く国民に寄り添った(迎合ではない!)薬の専門家になろうじゃありませんか。

そこでこのたび、私たちJJCLIPでは
これまでの配信やそれに関わることから学んだり気付いたりしたことから
このように皆さんにとって新たな視点の発掘になりそうなことをお伝えし、
それをベースにして薬剤師はどうあるべきか、
そしてJJCLIPはどうあるべきか、など一緒に考えてみる機会を企画しました。

その名も「薬剤師のジャーナルクラブJJCLIPシンポジウム2015」です。

リンク先にご案内と申し込みフォームがありますので
興味を持たれた方はお気軽にご参加下さい。

簡単な概要は以下に示しておきます。

[日時]
2015年6月12日 18:00開場

[参加費]
2,000円
当日会場入口で集めます。
領収証を示していただければ途中入退場可能です。

[スケジュール] 
18:15〜18:25 イントロダクション 
18:25〜19:55 第一部:パネルディスカッション
座長:桑原秀徳 
▶社会契約的医療論 〜ジャック・ルソーに学ぶ薬剤師の存在意義〜 (青島周一) 
▶薬剤師が変われば医療が変わる 〜”想い”と”かけ算”が生んだ薬剤師が”変わる”きっかけ〜 (山本雅洋) 
▶薬物療法概念のデコンストラクション 〜仏教思想をヒントにしたEBMへのアプローチとJJCLIPの今後の展開〜 (桑原秀徳) 
19:55〜20:40 第二部:総合討論 
座長:桑原秀徳 
▶全体ディスカッション 

[懇親会]
21:30〜23:30
会場近くの居酒屋にて、会費4,000円程度の予定
なお、懇親会の当日キャンセルは不可とさせていただきます。


これはタイトルに付けました通り、
薬剤師の新たな価値と文化の創造に向けた模索に他なりません。
今までやってきたことも大事ですが、
この延長線上には孤高の極みしか無いように思います。
さりとて、政治活動を否定するわけではないですけど、
薬剤師の地位や職能範囲は政治力で高めるようなものではないでしょう。
地位向上や職能拡大はそれ自体を目的にするのではなく、
結果としてもたらされるよう目指さなければ
割を食うのは国民に他なりません。
ここまでの薬局バッシングや薬剤師不要論を見ていると
それは結局上記のようなやり方があったからであり、
国民の間に薬剤師の活かし方というものが、
これはある意味文化ですが、
それが根付いていないように思います。

このシンポジウムに参加すると、
ただ「原点回帰を」と言うだけのような思考停止には陥らず、
必ずや新たなステージへの思考回路をONにできるものと思います。


JUGEMテーマ:身近な医療と健康

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