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【地域医療ジャーナル】8月号に寄稿しました

「地域医療×エビデンス」という新しいスタイルのウェブマガジン、
『地域医療ジャーナル』の8月号が配信されました。

以下、ワタクシの記事を一部公開します。

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「睡眠薬や抗不安薬への依存にはどんなエビデンスがありますか?」

先日、日本薬学会主催の医療薬学フォーラム2015という学術大会がありまして、そこで開催されたシンポジウムの一つで「ベンゾジアゼピン依存」について講演させていただいたのですが、今回はそこで話してきたことと話しきれなかったことについて記事にしてみたいと思います。
ベンゾジアゼピンというのは催眠鎮静・抗けいれん作用のある薬としておよそ半世紀ぐらい前に登場した薬ですが、今なお睡眠薬や抗不安薬としては臨床の第一線で非常に数多く使われている薬の総称です。ベンゾジアゼピン系薬と言ったりします。元々は化学構造にベンゾジアゼピン骨格を有するという特徴がありましたので、近年登場した、それを持たない構造のゾピクロンやゾルピデム("Z drug"とも呼ばれるグループ)を非ベンゾジアゼピン系と呼ぶこともありますが、いずれも作用メカニズムは同じなので本稿では、特に断りのない限り、同じくベンゾジアゼピン系薬として扱います。

さて、私は精神科に携わってますけど、例えば統合失調症に対する抗精神病薬、うつ病に対する抗うつ薬というのは結構「当たるも八卦当たらぬも八卦」といった感じで、薬の種類と個人の組み合わせで効果が様々だなぁ〜といった印象を持っています。ここは、例えば高血圧の方がどの降圧薬を飲んでもそれなりに血圧が下がる、糖尿病の方がどの血糖降下薬を飲んでもそれなりに血糖値が下がるのとは対照的です。しかし、このベンゾジアゼピン系薬については、不眠や不安のある人に使うとそれなりによく効く、少なくとも「空振り」ということがないので医療者側も患者さんも効果を実感しやすい印象があります。それだけに、非常によく使われます。
このベンゾジアゼピン系薬は、例えば自殺目的で大量服薬した場合の安全性というのはかなり高いのですが(1ヶ月分ぐらい一気に飲んでもそれが直接の原因で死ぬことはまず無いでしょう)、実は依存性というのがしばしば問題になります。本来治療していたはずの不眠や不安症状は既に無くなっているにもかかわらず、薬を止められなくなることです。
元々の不眠や不安症状がまだ治っていないから飲み続けるのか、それとも薬を止めること自体が不安で飲み続けるのか、そこを見定めるのはなかなか難しいものですが、今回の記事がベンゾジアゼピン依存に陥らないための、あるいは抜け出すための参考になれば幸いです。

【ベンゾジアゼピン依存のメカニズム】
 
まず、なぜベンゾジアゼピン系薬には依存性があるのかについて説明しましょう。これは臨床のエビデンスというより薬理学の話になってしまいますが、解説図入りでよくまとまっている論文を紹介します。実はベンゾジアゼピン系薬の依存のメカニズムが分かったのは比較的最近のことです。

Tan KR, Rudolph U, Lüscher C.
Hooked on benzodiazepines: GABAA receptor subtypes and addiction.
Trends Neurosci. 2011 Apr;34(4):188-97.
PubMed PMID: 21353710
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21353710

一般の方向けにごく簡単に解説すると、
・・・・・・

以下、

薬理学的には、ベンゾジアゼピン依存はモルヒネ依存とほぼ同じです。

ジアゼパムとして◯mg以上を◯ヶ月以上使うと依存に陥りやすいです。

うつ病治療の初期に使うと有効ってホント?

ベンゾジアゼピン依存からの脱却には、◯◯◯◯◯◯◯を補助薬とすると有効というエビデンスがあります。

市販の睡眠薬ジフェンヒドラミン、鎮静系抗うつ薬トラゾドンはベンゾジアゼピンの代わりになりますか?

など
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