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【地域医療ジャーナル】11月号に寄稿しました

「地域医療×エビデンス」という新しいスタイルのウェブマガジン、
『地域医療ジャーナル』の11月号が配信されました。

以下、ワタクシの記事を、
有料部分も少し含めて一部公開します。

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「抗精神病薬と肺炎のリスクについて」

日本人の死因のトップはがんですが、無視できない死因の一つに肺炎があります。肺炎は心疾患、脳血管疾患に次いで第4位の死因となっています。また、90歳以上では死因の第2位になっています。(厚生労働省 人口動態統計より)

さて、今回は抗精神病薬と肺炎リスクとの関連について、最近示されたエビデンスを紹介しつつ記事にしてみたいと思います。

抗精神病薬は、本来は統合失調症などの幻覚や妄想に対して使われる薬ですが、強力な催眠鎮静作用や気分安定化作用がありますので、認知症を含めた様々な精神疾患やその他の疾患に伴う不眠や不穏などの精神症状に対して用いられる薬です。広い意味では「トランキライザー=安定剤」と呼ばれていたりもしますが、ここでは抗精神病薬と呼び方を統一しましょう。

それで、実は精神科領域の臨床的には、抗精神病薬が悪影響したのではないかと思われる誤嚥性肺炎というものを結構よく見ます。特に高齢者になると非常に警戒しなければならないです。ただ、そのリスクはどれぐらいなのかについてはまだ十分なデータがあるとは言えず、誤嚥性肺炎の危険と抗精神病薬を使うメリットをうまく天秤にかけることが困難です。
 
そこで、最近報告された論文を元に、その天秤について少し考えてみたいと思います。


【誤嚥性肺炎はどのようにして起こるか】

まず、誤嚥性肺炎とは何か?何が原因で起こるか?ということについておさらいしておきたいと思います。

誤嚥性肺炎は、細菌が唾液や胃液、飲食物と一緒に気管から肺に侵入することが原因で起こります。本来、気管に唾液や飲食物などが入るはずはありません。しかし、ものを飲み込む動作というのは「嚥下反射」という食道の無意識で不随意な運動によって行われているのですが、それがうまくいかないこと(嚥下障害)が起こると、唾液や飲食物が気管から肺に入るようになります。その結果、肺の中で細菌が増殖して肺炎が起こります。嚥下障害というものがある限り、一旦治癒してもまた何度でも繰り返してしまう特徴があります。
 
嚥下障害が起こる原因として、老化に伴う変化と、脳血管障害やパーキンソン病などの神経変性疾患などによる嚥下反射と咳嗽反射(誤嚥したときに咳をして排出しようとすること)を司る神経の機能低下が指摘されています。特に、「サブスタンスP」という神経伝達物質の減少は嚥下および咳嗽(咳で誤嚥した異物を排出しようとする)の反射低下を引き起こすとされています。
 
そして、そのサブスタンスPの分泌は脳内のドパミン作動性神経(神経伝達物質にドパミンを使う神経)によって制御されているので、それでパーキンソン病のようなドパミン神経の障害が起こる疾患では誤嚥が起こりやすく、誤嚥性肺炎の発症リスクが高くなることになります。
 
医療職向けにもう少し踏み込んで詳しく言えば、嚥下や咳嗽に関与するサブスタンスPは迷走神経知覚枝頚部神経節の刺激によって分泌され、それらの反射を亢進させる作用があり、それは黒質線条体系のドパミン神経が制御している、とすればより理解しやすいでしょうか。
 
ということは、ドパミン神経を抑制する働きのある抗精神病薬を使うと、誤嚥性肺炎のリスクが高くなるのではないかと考えられますし、実際にそれを示唆する報告があるようです。
・・・・・・

以下、

第一世代と第二世代って肺炎リスクは同じなの?

若年成人の肺炎リスクが明らかになった。

抗精神病薬のリスクとベネフィットを天秤にかける

など
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