twitter

@89089314 をお気軽にフォロー下さい♪過去ログはこちら

最近読んでみた

時々読み返したい

今までに書いた本

通信販売のhidexストア

ブログ内で取り上げる商品はコチラから↓
イマコレバーゲン会場-生活家電・人気雑貨-
ワタクシも私用で使う信頼できる通販です。

【書評】アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり

 

マンガなんですけど、面白かったんで書評書きますw

 

いやー、やっと出ましたね、薬剤師が主人公のマンガ。

これまで医療系のマンガとかドラマの主人公といえば

まあほぼ医師か看護師と相場は決まっているので

そういうの見るたびに

 

「やっぱ薬剤師の仕事にはドラマ性は無いか〜」

 

なんて嘆いていた時期もありました。

なぜドラマ性が無いかというと、

やっぱりそれって人間と人間との関わりの中から生まれることであって

モノ相手の仕事しかしてないとそりゃー同業者にはよく分かるドラマならありますが

(いわゆる「薬剤師あるある」みたいなネタ)

他の多くの人に共感してもらえるドラマは生まれにくいわけですよ。

例えば処方箋を受け取ったときに

 

「こ、これは……

 

「クラリスが!クラリスがベルソムラ飲んでる人に処方されています!」

 

とか、

 

「エビリファイを書き間違えてエビフリャイになっとるぞm9(^Д^)プギャー」

 

みたいなのは身内ネタとしてはウケるわけですが

知らん人にはそんなのが続いても面白くないわけです。

(まあ同業者でも連発で聞いてるのはつらいかな)

あとは薬ばっかり相手にしてる仕事してると

それはそれでトラブルを未然に防ぐ大事な仕事ではあるんですが、

そこだけだとドラマにならないんですよね。

なんたって「火事場がない」というか。

火事場ついでに例えるなら、それはもう消防士ならドラマになるけど

時々夜回りしたり防災講座したりとかしてる

地域の消防団がドラマになったりはしないのです。

 

でも薬剤師の仕事はだんだんと「モノ」に対するものから

「ヒト」に向いたものへ変わってきています。

そうすると、関わり合う人間との間にドラマは生まれます。

今回紹介する『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』が誕生したのも

そのような時代の変化を背景とした必然なのかもしれません。

 

さて、このストーリー、

26歳の元気いっぱいな若手の病院薬剤師が、

総合病院を舞台に医師、看護師、そして患者さんを相手に

ドタバタを繰り広げ、時にプレッシャーを感じ、泣き笑うわけですが、

確かに病院薬剤師である私から見てもなかなか描写が正確なのが驚きます。

 

いますいます、

自分の出した不正確な指示のために

それを実施できなくて困ってるのはこっちなのに

それを問い合わせることに露骨に不快感を示す医師。

「薬剤師」って分かると途端に横柄な態度になる患者。

でもまあこのマンガのキモはそういうのとのやりとりじゃないんです。

医療者として現場に関わっていると時々感じる

 

「これは何かおかしい」

 

という違和感を薬学的な推論からトラブルとして検出し

医師や看護師、そして患者さんに提案や情報提供をしていくところです。

そこには当然同じ医療者として、他の職種との間に摩擦が生まれます。

その摩擦が軋轢となるかチーム医療の熱になるか、どう転ぶか?

そこには間違いなくドラマがあります。

ネタバレになると面白くないから具体的には伏せますけど、

そういうエピソードが次々と登場しますからどうぞ一度手にとって読んでみてください。

私たち病院薬剤師のことが少し分かるかもしれません。

 

とはいえ、薬剤師のお仕事は現場によって多岐にわたっているので

保険薬局に勤務しているいわゆる薬局薬剤師だと

全く違ったドラマが描けるはずです。

それに私は精神科病院に勤務している薬剤師ですが、

精神科だとこれまた全く違ったドラマがあるんですよ。

精神科医は「この患者さん良くなったねぇ」って言ってるけど

薬剤師や看護師から見たら全然良くなってなくて

それをどうやってすり合わせて治療を進めていくかとか、

病識が無いどころか妄想のために全く薬を飲まない患者さんを

どうやってこっち側に呼び戻して一緒に治療していくかとか、

病状で別人に変身しちゃう患者さんとどう付き合うかとか、

飲んでる薬の説明書を作って渡したら食っちゃったとか、

一生懸命関わった患者さんが突然自殺しちゃったとか、

いきなり病室でプロポーズされたとか、

すごい凝ったファンレターが来たとか、とか、とか……

 

誰か取材して描いてくれませんかねぇ?(他力本願w)

 

ひとまず、お勧めです。

病院のロビーにも置いてもらおうかな?

 

JUGEMテーマ:身近な医療と健康


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック