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【JJCLIP】風邪予防にはどんな生活習慣が有効なの?

第27回薬剤師のジャーナルクラブ「JJCLIP」インターネット配信、
今年度8回目の抄読会開催のお知らせをいたします。


以下に今回の配信日時の案内と臨床シナリオを転載しますので、
初めての方はどうぞよく読んで、
自分がその薬剤師になったつもりで、
場面をできるだけリアルにイメージしてみてください。

////////////////
日時:2015年11月8日(日)
21:00頃から90分の配信予定
(20:45頃より数分間テスト配信を兼ねた雑談の予定)

配信:http://twitcasting.tv/89089314
※インターネット環境があればどなたでも視聴可能です(電波良ければスマホでもOK!)。
※ツイッターかフェイスブックのアカウントがあればリアルタイムにコメントのやりとりができます!
※録音をこちらに保存しておきますので、聞き逃しても後から聞くことが可能です。

今回の抄読会でも仮想シナリオを元にして進めます。
今回のシナリオと文献は以下の通りです。
(シナリオ作成は@pharmasahiro先生。毎度いいシナリオ感謝♪)

[仮想症例シナリオ]
あなたは, とあるドラッグストアに勤務する薬剤師です.
先月末から急に気温が下がり, いよいよ秋も深まってきたのかなとぼんやり感傷に耽っていたのですが,
実はこのところ, 勤務先の上司、同僚、部下が皆次々と体調不良でダウンしていることが悩みの種でありました.
一人欠勤して, 休養して回復したのち, 職場に復帰できたと思ったら, 別の人がまた同じような風邪症状でお休みするなど, 薬局内に風邪が流行しているようです.
「このまずい流れをどうにかして断ち切らないと!何か有益なアドバイスが周囲にできないだろうか?できれば来店されるお客さん、患者さんにも役立てられるような情報はないのだろうか?
そう奮起したあなたは, すぐにPubmedで文献検索をしてみました.
すると程なくして, 「風邪予防に対する運動の効果」なるタイトルの論文を見つけることができたので, 
早速その場で読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
Lee HK, Hwang IH, Kim SY, Pyo SY.
"The effect of exercise on prevention of the common cold: a meta-analysis of randomized controlled trial studies."
Korean J Fam Med. 2014; 35: 119-26.
PMID: 24921030

フルテキストを入手しておきましょう→こちらをクリック

@syuichiao先生作成のメタ分析を10分で吟味するポイントもご準備を!
////////////////

今回はメタアナリシスを取り扱います。

しかしまあ、寒くなってきましたね!
いよいよ風邪ひきの多い季節に突入します。
そうなるとたまに、シナリオのような状況、ありませんか?

なんかやたらと風邪をうつし合ってる二人がいて
「こいつら何か濃厚な接触があるのか?」
とか疑ってみたりしてw

いや、それは置いといて、
風邪をひくかどうかは多くの人類にとって大きな関心事であり、
風邪を予防することができれば
それはものすごくみんなの役に立つはずです。

例えば、コクランのシステマティックレビューには
ニンニクが風邪を予防するかどうかが載ってますね!
Lissiman E, Bhasale AL, Cohen M.
"Garlic for the common cold."
Cochrane Database Syst Rev. 2014; 11: CD006206.
PMID: 25386977.

結果が気になる人はぜひ読んでみて下さい。
(アブストラクトのみしか読めませんが、書いてあります)

全文読めるやつだと、今年は今回取り上げる論文以外にも
「プロバイオティクス」・・・いわゆる乳酸菌などの積極的摂取が
風邪をひいている期間や学校や会社を休んだ日数を減らせるかどうかについて
検証したメタ分析が載っています。
King S, Glanville J, Sanders ME, Fitzgerald A, Varley D.
Effectiveness of probiotics on the duration of illness in healthy children and adults who develop common acute respiratory infectious conditions: a systematic review and meta-analysis.
Br J Nutr. 2014; 112: 41-54.
PMID: 24780623

これも結果についてはぜひ自分で読んでみて下さい。

読み方が分からない???

だったら、一緒にJJCLIPで学びましょう!

薬剤師であるなら、医薬品やサプリメントの情報は自分で手に入れるべきです。
少なくとも、自分が手にした情報はどこまでのことを示していて、
その情報をどこまで現場に適用できるかというのは自分で考えるべきです。
EBMというのは、そのための行動原理に過ぎません。
それは決して小難しい謎解きゲームでもなければ
答えを教えてくれる魔法の杖でもないのです。
決して賢そうな人が部屋に籠って読み耽るようなものでもなければ
誰かの行為を頭ごなしに批判するためのものでもありません。

EBMを自己満足だとか役に立たないとか言っている人は
ただの食わず嫌いでしょうね。
ご飯を食べるのに弁当を買ってくるか自分で手料理するかで
手料理を批判してるようなものですよ。
どっちだって食えりゃいいし、弁当だって誰かが作ったものでしょ?

ということで、
今回も初心者の方のご参加は大歓迎です。
配信が終わった後、先ほど示したような
風邪予防に関する別の論文が少しだけ読めるようになっていれば
それは大きな進歩だと思います。

配信中、分からないことはどんどんご質問下さい。
コメントにも積極的に答えていこうと思っていますので、
恥ずかしがることはありません、お気軽にご参加下さい!
コメント投稿によって視聴者同士のやり取りもできますから、
そちらも積極的に楽しんでいただければと思います。

では、配信をお楽しみに!
ワタクシもツイキャスを介して皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

※どなたでも視聴することはできますが、主な対象は臨床の薬剤師ならびに薬学部5年生以上を想定していますので医学薬学分野の専門用語等が解説無しに飛び交うのはご容赦下さい

薬剤師のジャーナルクラブは薬剤師による薬剤師のための情報共有と穏やかな学びを目的としたSNSを利用したコミュニティです。EBMで人と人とを繋ぐのが私たちの理念です。ぜひこの機会に、一緒に学んでみませんか?現在は@syuichiao先生と@pharmasahiro先生とワタクシの3名をコアメンバーとしております。
 
JUGEMテーマ:
JUGEMテーマ:身近な医療と健康

【JJCLIP】新しい糖尿病治療薬で合併症を防ぐことができるの?

第26回薬剤師のジャーナルクラブ「JJCLIP」インターネット配信、
今年度7回目の抄読会開催のお知らせをいたします。

薬剤師による薬剤師のための医学論文抄読会、
「薬剤師のジャーナルクラブJJCLIP」は
おかげさまで3年目に突入しました。


これからも、基本の月1抄読会の配信や
前回のような「特別企画」を交えながら
医学論文の読み方を楽しく学び、
現場への適用について楽しく考えることができる、
そんな配信を行って参りますので
これからもどうぞよろしくお願いします。

論文を読むレベルとしては、
これからも初心者を置き去りにしないレベルを考えていますので、
慣れた方には物足りないかとは思いますが、
コメント等でサポートしていただければ
ディスカッションが大変盛り上がりますので
どうぞよろしくお願いいたします。

では、以下に今回の配信日時の案内と臨床シナリオを転載します。
初めての方はどうぞよく読んで、
自分がその薬剤師になったつもりで、
場面をできるだけリアルにイメージしてみてください。

////////////////
日時:2015年10月25日(日)
21:00頃から90分の配信予定
(20:45頃より数分間テスト配信を兼ねた雑談の予定)

配信:http://twitcasting.tv/89089314
※インターネット環境があればどなたでも視聴可能です(電波良ければスマホでもOK!)。
※ツイッターかフェイスブックのアカウントがあればリアルタイムにコメントのやりとりができます!
※録音をこちらに保存しておきますので、聞き逃しても後から聞くことが可能です。

今回の抄読会でも仮想シナリオを元にして進めます。
今回のシナリオと文献は以下の通りです。
(シナリオ作成は@pharmasahiro先生。毎度いいシナリオ感謝♪)

[仮想症例シナリオ]
あなたは, とある街の中小病院勤務の薬剤師です.
薬剤部にてデスクワークをしていると,
自分の担当している内分泌・糖尿病内科病棟のDr.より突然電話がかかってきました.

「MRさんからの情報で, 一番新しいSGLT2阻害剤が結構いい薬だって言われたから今度院外処方をしたいのだけれど, 近隣の薬局さんに在庫があるかどうか聞いてほしいんだ」

電子カルテを確認すると, 次の患者に対してエンパグリフロジン(ジャディアンス®)が処方される予定であることが判明.

[患者情報]
とくに目立った既往のない 40代半ばの男性
会社の健康診断がきっかけで2型糖尿病と診断されてまだ半年ほど経過したばかり
HbA1c= 8.3%
肥満(BMI=30)
メトホルミンとインスリンを使用していたが体重も血糖もコントロール不良とみなされ次の一手を考えていた.

あなたは, MRがDr.にどんな情報を渡したのかを教えてもらい, それに基づいてPubmedを使って情報検索を行いました.

すると, 確かに該当する報告を見つけることができたので, 早速読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
Zinman B, Wanner C, Lachin JM, Fitchett D, Bluhmki E, Hantel S, Mattheus M, Devins T, Johansen OE, Woerle HJ, Broedl UC, Inzucchi SE; EMPA-REG OUTCOME Investigators.
"Empagliflozin, Cardiovascular Outcomes, and Mortality in Type 2 Diabetes."
N Engl J Med. 2015 Sep 17. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 26378978.

フルテキストを入手しておきましょう→こちらをクリック

@syuichiao先生作成のランダム化比較試験を10分で吟味するポイントもご準備を!
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今回もRCTを取り扱います。
しかし、これはかなりホットなRCTです。
なんたって、SGLT2阻害薬(エンパグリフロジン)が
心血管系アウトカムや死亡を減らしたというのですから驚きです。

そこに驚くべきことに驚いてはいけません。
なぜなら、今まで血糖値を下げてくれる糖尿病用薬はたくさんありましたが、
2型糖尿病患者の合併症を予防したり死亡リスクを減らせることを示したのは
実はメトホルミンぐらいしか無かったんですね。
このあたりは以下のサイトに古くからの論文レビューが載ってますので
気になる方はそちらを読んでみて下さい。

なんごろく_糖尿病_Tips for practicing EBM[The SPELL]

本当に、「過ぎたるは及ばざるが如し」や
病態生理学的知見のみでは実臨床を前に無力であることが分かるでしょう。
そもそも、
真のアウトカム改善を示したというメトホルミンでさえ
昔の臨床研究での成果であり、
その妥当性については疑問符が投げかけられるぐらいなのですから、
いわんや単にプラセボとの非劣性を示しただけのDPP4阻害薬とは?
それは効いてるとさえ言えるのか?
ぐらいの勢いなのですよ、
メーカーさんの言葉を鵜呑みにせずに、
自分で調べて読める人にとっては。

その中でエンパグリフロジンは真のアウトカムの改善を示しました。

これはワタクシから言わせてもらえば、
本当に衝撃的な論文ですし、
もしこれが臨床に適用できるものなら
これからの糖尿病治療が変わるんじゃないか、
むしろこのエビデンスを元に変えるべきなんじゃないか、
そういう気分にもなれるものなんですね。

まあ、実際は一つのRCTだけで臨床の行動が変わるわけではありませんが
このような論文が最近出たこと、
そしてそれをどのように自分で受け止めたか、
こういったことの積み重ねはきっと
自分の行動や考え方の幅を広げてくれるものとなるでしょう。

ということで、
今回も分からないことはどんどんご質問下さい。
コメントにも積極的に答えていこうと思っていますので、
恥ずかしがることはありません、お気軽にご参加下さい!
コメント投稿によって視聴者同士のやり取りもできますから、
そちらも積極的に楽しんでいただければと思います。

では、配信をお楽しみに!
ワタクシもツイキャスを介して皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

※どなたでも視聴することはできますが、主な対象は臨床の薬剤師ならびに薬学部5年生以上を想定していますので医学薬学分野の専門用語等が解説無しに飛び交うのはご容赦下さい

薬剤師のジャーナルクラブは薬剤師による薬剤師のための情報共有と穏やかな学びを目的としたSNSを利用したコミュニティです。EBMで人と人とを繋ぐのが私たちの理念です。ぜひこの機会に、一緒に学んでみませんか?現在は@syuichiao先生と@pharmasahiro先生とワタクシの3名をコアメンバーとしております。
 
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【JJCLIP】夏のエビデンス感想文@ph_minimalさん

この記事は、薬剤師のジャーナルクラブJJCLIP2周年記念企画
「夏のエビデンス感想文祭り」において視聴者の方から寄せられた感想文を
本人の許可を得て公開させていただくものです。
本当にありがとうございました。

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HN: ミニ丸@ph_minimal

Inhaled anticholinergic drugs and risk of acute urinary retention
PMID:20880196 BJU Int. 2011 Apr;107(8):1265-72


吸入抗コリン薬(LAMA)による急性尿閉のリスクについて検討

研究デザイン:症例対照研究

P:45歳以上のCOPD患者(症例:急性尿閉の診断をうけた患者 対照:年齢、性別、インデックス日付でマッチング)

E:LAMAの使用あり

C:LAMAの使用なし

O:急性尿閉の発症

[結果]

吸入抗コリン薬による急性尿閉の発症リスクが上昇(OR 1.40; 95% CI 0.99-1.98)。投与初期で特にリスクが高い。ネブライザーの使用もリスクを高める。

前立腺肥大を合併している場合は発症リスク上昇に強く関連(OR4.67; 95% CI 1.56-14.0).


前立腺肥大を合併しているCOPD患者さんにLAMAの使用は許容できるか?という臨床疑問の解決のためにピックアップした文献です。

前立腺肥大があると、LAMAの抗コリン作用により尿閉のリスクが高まる可能性があり、添付文書によると、「前立腺肥大等による排尿障害のある患者」は禁忌となっています。排尿障害がなくコントロールされていれば投与可能とも解釈できますが、「尿閉」ではなく「前立腺肥大」という記載がある以上、LAMAの投与を躊躇するDrが多いと思います。

この文献によるとLAMAの使用による急性尿閉のリスクは、前立腺肥大を合併していると高くなっているのですが、抗コリン作用を有する内服薬の三環系抗うつ薬や、前立腺肥大の患者さんに投与されることの多い過活動膀胱OAB治療薬ではLAMAよりもリスクが高くなっています。OAB治療薬の添付文書を見てみると、「尿閉を有する患者」に禁忌という記載となっており、前立腺肥大の患者さんにおける頻尿の治療として、尿閉に注意しながらではありますが広く使用されています。

症例対照研究なので、交絡因子の影響もあるかもしれず、リスクの程度ははっきりとは言えませんが、全身投与のOAB治療薬より、局所投与のLAMAのほうが抗コリン作用の影響は少ないと考えられます。前立腺肥大の治療により、排尿コントロールができているなら、COPDの重症度に応じて、LAMAも適応となるのではないかと思いますが、前立腺肥大とCOPDの重症度の見極めについてはこの文献からは答えが得られませんでした。

この文献を踏まえた私の結論としては、前立腺肥大症合併のCOPDの第一選択としてLABAを使用。コントロールできずQOLが低下している場合は、前立腺肥大の治療により排尿コントロールできていることを確認した上で、LAMAの投与。とくに投与初期に尿閉リスクが高いため、投与初期はこまめに排尿状態のチェック。LAMAの選択としては、ネブライザー使用がリスクが高いため、ネブライザーに近いソフトミスト製剤は避けて、ドライバウダー製剤を推奨。

ということで、現時点で収集できる文献だけでは細かい評価ができず、結局のところケースバイケースの対応となるのではないでしょうか。心房細動における抗凝固薬の適応については、脳卒中発症リスクについてのCHADS2スコア、抗凝固薬の出血リスクについてのHAS-BLEDスコアなど、細かくスコアリングされ、リスクとベネフィットの評価の指標となっていますが、あらゆる疾患についてこのような指標があると良いと思います。薬の有効性と安全性を評価するには、添付文書の情報は不十分であり、最新のエビデンスを収集し、日々アップデートしていくことが大事だと思います。

【JJCLIP】夏のエビデンス感想文@yoshichika505さん

この記事は、薬剤師のジャーナルクラブJJCLIP2周年記念企画
「夏のエビデンス感想文祭り」において視聴者の方から寄せられた感想文を
本人の許可を得て公開させていただくものです。
本当にありがとうございました。

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HN: タカハシヨシチカ@yoshichika505

私が、今回取り上げましたのは、転移性非小細胞肺癌患者に対する早期緩和ケアの論文です。

Early palliative care for patients with metastatic non-small-cell lung cancer.
N Engl J Med. 2010 Aug 19;363(8):733-42. 
PMID:20818875

この論文は、ある緩和ケアの研修会で、「早期からの緩和ケアは、QOL改善だけでなく、生存期間の有意な延長を認めた」ということで紹介されていました。そこで、Pubmed検索して、全文を読んでみたところ、印象がかなり異なり、また抄録と本文の内容が、一致してないようで、かなり混乱してしまいました。内容に誤りがあるかと思いますが、自分なりにまとめてみました。

<論文のPECO>
P:新規に転移を伴う非小細胞性肺癌と診断された患者
E:標準的ケアと早期の緩和ケアを実施
C:標準的ケア単独を実施
O:12週間後のQOLの変化

抄録では、QOLと精神症状は、ベースラインと12週間後のFACT-Lと抑うつ測定尺度HADSで測定し、その変化と記載されている。しかし、本文中では、Primary Outcomeは、「ベースラインから12週間後のTOI(Trial Outcome Index)スコアの変化」と記載されている。

※QOLスコア(いずれも、高いほうがQOLが良いことを示す)
・FACT-L(Functional Assessment of Cancer Therapy-Lung);0〜136で評価
・LCS(Lung-cancer subscale of the FACT-L);0〜28で評価
・TOI(Trial Outcome Index);FACT-L質問票の内、身体症状、活動状況及びその他の心配な点のスコアを総合したもの。0〜84で評価

・研究デザイン → ランダム化比較試験
・ランダム化されているか? → されている
・一次アウトカムは明確か? → アブストラクトと本文中の記載が異なる?! 明確ではない
アブストラクト → 12週間後のQOLの変化(FACT-L、HADSで評価)
本文中 → TOIのベースラインから12週間後の変化
Secondry Outcomeの記載なし。生存期間はOutcomeに設定されていない。
・真のアウトカムか? → 終末期のQOL改善は真のアウトカムと言ってよい
・盲検化されているか? → 非盲検
・ITT解析されているか? → intention-to-treat の記載あり
しかし、Supplementary Appendixには、C群の1名がミスでE群の治療を受けており、E群に割り付けが変わっていることが記載されている(これって、ITTではない?!)151名(E群77名、C群74名)中、12週後には27名が死亡。解析は治療を完結したE群60名、C群47名 計107名(70%)で解析されている。
・ベースラインは同等か? → FACT-L、LCS、TOI いずれも、E群の方が有意差はないものの、スコアが高い

結果:TOI(Trail Outcome Index)のベースラインから12週間後の変化(Mean±SD)E群 2.3±11.2 vs C群 −2.3±11.4 Difference between group, 4.6(95%CI 0.2 to 8.9 ; P=0.04 )(Fig1より)

しかし、アブストラクトでは、ベースラインから12週後のTOIスコアの変化ではなく、12週後の平均FACT-L Scoreで比較されている。 E群 98.0 vs C群 91.5 (P=0.03)(この辺りが、非常にわかりにくかったです)

また、生存期間の中央値が、E群11.6ヶ月、C群8.9ヶ月と、E群で生存期間の延長が見られたとの記載がありますが、本文中に生存期間をPrimary またはSecondry Outcomeに設定したという記載は見つかりませんでした。
どうも、この「早期緩和ケアによる生存期間の延長効果」という部分が強調されているように思えます。あくまで可能性であって、仮説にすぎないというところでしょうか。(かといって、早期の緩和ケアを否定はしていません。むしろ、必要だと思っています。)

この論文を読んで、やはり原著論文を読むことの大切さ、そして、抄録だけでなく、本文を読むことが非常に重要なことだと感じました。

【JJCLIP】夏のエビデンス感想文@futapapatsu3さん

この記事は、薬剤師のジャーナルクラブJJCLIP2周年記念企画
「夏のエビデンス感想文祭り」において視聴者の方から寄せられた感想文を
本人の許可を得て公開させていただくものです。
本当にありがとうございました。

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HN: ふーた@futapapatsu3

投稿論文 : Daily vs. intermittent inhaled corticosteroids for recurrent wheezing and mild persistent asthma: A systematic review with meta-analysis
PubMed ID:23769720

P : 反復性の喘鳴や軽度喘息患者に
O : 症状があるときのみ吸入ステロイド使用するのは
E : 毎日吸入ステロイドを使用するのと比較して
O : 喘息の増悪頻度、増悪度合いに差があるか。

結果
喘息の増悪頻度 (RR=0.96; 95% CI, 0.86-1.06, p=0.40, I2=0%)
経口ステロイドを要する増悪の回数 (RR=0.96 Cl, 0.56-1.67)
と症状時のみの使用と毎日の使用で有意差は見られていない。
しかし、Secondary outcomesで、喘息ではない日(asthma free day)[RR =1.10%; 95% CI: 1.01-1.20]で毎日吸入する群が有意に増加するが、β2の使用量と一酸化窒素の量は有意差がない。


結果、当該論文も現在のガイドラインの改訂をサポートできるものではなかったとしていますが、現状の患者を考えると増悪もほとんどないままに何年も吸入ステロイドを使用しているケースも散見されますし、喘息の小さいお子さんをお持ちの親御さんは吸入ステロイドによる身長などへの影響も気にされていたりします。いつまで使用すればいいのかと不安を抱えている患者も多いです。症状がない状態での薬の使用のアドヒアランスを維持するのは難しい側面もありますので、軽度の喘息に関して症状時のみの間欠療法のエビデンスが確立されると喘息治療がまたより良いものになり得るかと思いました。ただ、時に命に関わる疾患でありますので、増悪頻度や増悪の度合いで有意差がないだけではガイドラインの改訂には至らない慎重な姿勢を学んだ論文です。

このシステマティックレビューでは年齢、使用している吸入ステロイドがバラバラなこともあり(論文中にイベント/年齢は統計処理していると記載あったと思います。)個人的には続報を心待ちにしています。

【JJCLIP】夏のエビデンス感想文@ScreamTheYellowさん

この記事は、薬剤師のジャーナルクラブJJCLIP2周年記念企画
「夏のエビデンス感想文祭り」において視聴者の方から寄せられた感想文を
本人の許可を得て公開させていただくものです。
本当にありがとうございました。

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HN: パラッポ@ScreamTheYellow

私はラウドな音楽が好きでヘドバンを良くするのですが首の痛みや頭痛等で生活に支障を来す事があり、ヘドバンが健康に与える影響について検索してみた際に見付けた論文を紹介させていただきたいと思います。

「Head and neck injury risks in heavy metal: head bangers stuck between rock and a hard bass.」
PMID:19091761

BMJクリスマスのジョーク論文ではありますが音楽好きな人達を対象にヘヴィメタル群とイージーリスニング群で比較した論文で、結果はヘドバンのスピード・角度によって頭部傷害・剄部傷害が見られるというものでした。

他にもヘドバンが硬膜下血腫を引き起こしたとする論文等もありましたが、では僕自身がこの論文を適用してヘドバンを止めたりスピード・角度に気を付けてヘドバンをするかと言うと、やはりそれは難しいのではないかと思います。
何故なら頭を振っている瞬間、他では感じられない幸福を感じられるからです。

これを仕事に置き換えて考えると、例えばいくら言っても嗜好品や生活習慣について何かを止められないという患者さんは良くいます。
何故止められないのか?理由は様々だと思いますが、そこにはやはり「幸せ」が少なからずあるからなんだと思います。

その幸せを制限してまで得られるアウトカムはどれだけのものなのかということを考えて患者さんと話していく必要があるのではないか、そんな事を感じさせられた論文でした。

【JJCLIP】夏のエビデンス感想文@zuratomo4さん

この記事は、薬剤師のジャーナルクラブJJCLIP2周年記念企画
「夏のエビデンス感想文祭り」において視聴者の方から寄せられた感想文を
本人の許可を得て公開させていただくものです。
本当にありがとうございました。

////////////////
HN: zuratomo@zuratomo4

ランタスとランタスのバイオシミラーのランダム化比較試験(非劣性試験)です
不勉強のせいか、非劣性マージンが2段階設定(0.4と0.3)されているのが不思議と思い、代用アウトカムの論文ですが投稿論文といたしました。

論文のタイトルは
「Efficacy and safety of LY2963016 insulin glargine compared with insulin glargine (Lantus®) in patients with type 1 diabetes in a randomized controlled trial: the ELEMENT 1 study.」です。
PMID: 25974640

P:1型糖尿病発症1年以上経過し、強化インスリン療法(インスリンの種類は問わない)を1年以上している18歳以上の536名の患者(1名は登録後脱落)
E:Basalをリリー社のランタスバイオシミラー(LY2963016 insulin glargine)に切り替え
C:Basalをランタスに切り替え
*なお、E群C群ともに速効型インスリンはリスプロ(ヒューマログ)へ切り替え
O:24週時点でのHba1cのベースラインからの変化量

解析:FAS 欠損データはLOCFで補完
追跡率:95%

結果: リリーグラルギン-0.35 vs ランタス-0.46%で least-squares mean difference 0.108% (95% confidence interval -0.002 to 0.219), p > 0.05で非劣性が示された
*有害事象の発現率は同等
結果として、厳しいほうの非劣性マージン(0.3)をクリアしていますが、そもそも二つ設定していることへの違和感が拭えません。
注入器の使用感もあってオープンラベルにしたのはいいものの、追加インスリンが以前のものを変更不可とせずヒューマログへ強制切り替えとしているあたり、種まき試験に見えてしまいます。
この結果と、 ELEMENT 2 study(2型糖尿病患者を対象とした試験) の結果をもとにバイオシミラーとして承認されたわけですが、釈然としません

【JJCLIP】2周年記念企画!夏のエビデンス感想文祭りだワッショイ!

早いもので、
薬剤師のジャーナルクラブJJCLIPのインターネット抄読会を始めて
2年が経とうとしています。
この間、皆様のおかげで本当に毎月楽しく配信できていますし、
「毎月抄読会をやる」という継続はまさに自分にとって
とても大切な学びの機会になっています。
継続して視聴してくださっている皆様にも
たくさんの気付きや学びがもたらされていればと思います。

本当に何人かの方は毎月どころか毎日のように医学論文を読み、
それを継続的にブログなどの記事にされていますね。
その一つ一つに心から敬意を表します。
ぜひ続けていただいて、薬剤師からの情報発信というスタイルを
確立していただきたいと思います。
そしてサボりがちなワタクシもこのブログ何とかしなきゃな(^^;)
と思いながら今これを書いています。
(他に優先させたいことが多くてなかなか・・・ですが)

さて、
次回の配信は通常の論文抄読会ではなく、
皆様からエビデンスを読んだ感想を集めて、
それをいくつか読ませていただく形で進めてみたいと思います。

題して
「夏のエビデンス感想文祭り」
です!

この夏に読んだ論文の中で、
「これは素晴らしい!感動した!」とか
「何だこれ笑いが止まらんwww」とか
「こんな酷い論文許さん!」とか
何かしら強い思い入れを持った論文について
その要点と感想をまとめてお寄せいただき、
いくつかを当日紹介させていただきながら
みんなでシェアしてみようという企画です。

以下に募集要項を記します。
どうぞ奮ってご応募ください。

<感想文募集要項>
◯JJCLIP抄読会を視聴したことがあればどなたでもエントリー可能です
◯PubMedもしくはGoogleで検索できる臨床の論文に限ります
◯古い論文でも構いませんが、フルテキストがダウンロードできると望ましいです
◯匿名でのエントリーも可能ですが、配信中に読み上げ可能なハンドルネームを付けて下さい
◯1人で2報以上エントリーしても構いませんが、こちらでどれか1つに絞るかもしれません
◯論文の要点(PECOや主要な結果など)および感想文をA4サイズ1枚程度にまとめてください
◯完成したら、メールにて jjclip@hidexp.net へ、本文中にコピペ等で記入して送って下さい(ファイル添付はご遠慮ください)
締切は2015年9月1日24時とします。

※採否は当日の読み上げをもって発表といたします。選考方法は私たち3人の合議ですのでご一任ください(まあ感想文が下手でも論文が面白かったら採用になると思いますので遠慮せずどんどんエントリーして下さい)

<抄読会配信日時>
2015年9月6日(日)
21:00頃から90分の配信予定
(20:45頃より数分間テスト配信を兼ねた雑談の予定)

配信:http://twitcasting.tv/89089314
※インターネット環境があればどなたでも視聴可能です(電波良ければスマホでもOK!)。
※ツイッターかフェイスブックのアカウントがあればリアルタイムにコメントのやりとりができます!
※録音をこちらに保存しておきますので、聞き逃しても後から聞くことが可能です。

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採用になった感想文をお書きになった方は・・・
特になんかいいことあるわけじゃないですが(^^;;;
もしいずこかでお会いした時には粗品進呈いたしますかね

それでは、よろしくお願いいたします。


※どなたでも視聴することはできますが、主な対象は臨床の薬剤師ならびに薬学部5年生以上を想定していますので医学薬学分野の専門用語等が解説無しに飛び交うのはご容赦下さい

薬剤師のジャーナルクラブは薬剤師による薬剤師のための情報共有と穏やかな学びを目的としたSNSを利用したコミュニティです。EBMで人と人とを繋ぐのが私たちの理念です。ぜひこの機会に、一緒に学んでみませんか?現在は@syuichiao先生と@pharmasahiro先生とワタクシの3名をコアメンバーとしております。

JUGEMテーマ:
JUGEMテーマ:身近な医療と健康

【JJCLIP】厳格な血糖コントロールで合併症は予防できるの?

第24回薬剤師のジャーナルクラブ「JJCLIP」インターネット配信、
今年度5回目の抄読会開催のお知らせをいたします。

薬剤師による薬剤師のための医学論文抄読会、
「薬剤師のジャーナルクラブJJCLIP」
いよいよ2周年になろうとしています。


毎度参加してくださって、
遠慮の無いコメントを下さる皆様のおかげで、
最近は毎回楽しく双方向型抄読会を開催できています。
ただ聞いているだけではない、
思い切ってコメントしてみたことに誰かがレスしてくれる、
そういう体験をぜひ経験してみてください。
これはEBM云々以前に、
人として楽しい学びの機会ではありませんか。

では、以下に今回の配信日時の案内と臨床シナリオを転載します。
初めての方はどうぞよく読んで、
自分がその薬剤師になったつもりで、
場面をできるだけリアルにイメージしてみてください。

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日時:2015年8月23日(日)
21:00頃から90分の配信予定
(20:45頃より数分間テスト配信を兼ねた雑談の予定)

配信:http://twitcasting.tv/89089314
※インターネット環境があればどなたでも視聴可能です(電波良ければスマホでもOK!)。
※ツイッターかフェイスブックのアカウントがあればリアルタイムにコメントのやりとりができます!
※録音をこちらに保存しておきますので、聞き逃しても後から聞くことが可能です。

今回の抄読会でも仮想シナリオを元にして進めます。
今回のシナリオと文献は以下の通りです。
(シナリオ作成は@pharmasahiro先生。毎度いいシナリオ感謝♪)

[仮想症例シナリオ]
あなたは, とある街の薬局薬剤師です.
うだるような暑さがピークを迎えたある日の昼下がりに, 突然薬局の電話がけたたましく鳴り響きました.
「うちの子が糖尿病を発症しちゃったのよ?!まさかうちの子がよ!お医者さんはインスリンをしっかり使って治療しようって言っているけれど、その治療方法で本当にうちの子は大丈夫なのかしら?先生どう思います?!」
電話の主:
日用品の買い物から処方箋調剤まで、長年当薬局を利用する常連さんの一人.
この度, 15歳になる息子さんが1型糖尿病を発症.
医師はインスリンによる厳格治療を提案. しかし電話の主である母親は気が動転しており考えがまとまらない様子.
ご家族, ご親戚には糖尿病の現病歴・既往歴はなし.
あなたは、1型糖尿病の患者さんにとって, 厳格なインスリン治療がどこまで有益がどうかを調べてみたところ, 一つの古い論文を見つけたので, すぐに読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
"The effect of intensive treatment of diabetes on the development and progression of long-term complications in insulin-dependent diabetes mellitus. The Diabetes Control and Complications Trial Research Group."
N Engl J Med. 1993 Sep 30;329(14):977-86.
PubMed PMID: 8366922.
フルテキストを入手しておきましょう→こちらをクリック

@syuichiao先生作成のランダム化比較試験を10分で吟味するポイントもご準備を!
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今回は「1型糖尿病」というのが一つのポイントでしょうか。

2型糖尿病に対する厳格な血糖コントロールのリスクとベネフィットについては
青島先生のブログに最近記事がありましたのでそれを引用しましょう。

地域医療の見え方 2015.Aug.12;1(30)

簡単にまとめると、
新規発症患者をメトホルミンで治療した場合において
厳格な血糖コントロールの有用性を示すエビデンスはありますが、
それ以外の、
罹病期間が10年以上とか、高齢の患者に対して厳格な血糖コントロールを行うと、
死亡や心血管イベントをかえって増やしてしまうかもしれないというエビデンスが存在します。

やはりそれに関してランドマーク的な論文は
ACCORD試験でしょうかね。
ワタクシも非常に衝撃を受けた論文です。
ぜひ時間のある時に読んでみていただきたいです。

それと、後ろ向きコホート研究ながら
死亡率が最も低いのはHbA1cが7.5という報告もあります。

では、1型糖尿病ではどうなのでしょうか?

実はワタクシ、恥ずかしながら、
1型糖尿病患者さんの経験がありません。
ですが臨床のエビデンスというのは
自分が一生かけても出会えないような多くの患者さんから得られた
客観的で科学的なデータなのですから、
それを学ぶということは経験の不足を補うことになります。
また、1人で論文を読むのではなくてみんなで論文を読む。
すると、その中には経験豊富な方もおられるでしょう。
そういった方のご意見を吸収することで
模擬的な経験は積めるのではないかと思います。
確かに模擬的な経験は実際の経験にかないませんが、
それでもクルマの免許を取るときは危険シミュレーションもするじゃないですか。
模擬的な経験が、いつか来るチャンスに役立つことは案外多いのではないかと思っています。

今回も初心者を置き去りにはしませんので
分からないことはどんどんご質問下さい。
コメントにも積極的に答えていこうと思っていますので、
恥ずかしがることはありません、お気軽にご参加下さい!
コメント投稿によって視聴者同士のやり取りもできますから、
そちらも積極的に楽しんでいただければと思います。

では、配信をお楽しみに!
ワタクシもツイキャスを介して皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

※どなたでも視聴することはできますが、主な対象は臨床の薬剤師ならびに薬学部5年生以上を想定していますので医学薬学分野の専門用語等が解説無しに飛び交うのはご容赦下さい

薬剤師のジャーナルクラブは薬剤師による薬剤師のための情報共有と穏やかな学びを目的としたSNSを利用したコミュニティです。EBMで人と人とを繋ぐのが私たちの理念です。ぜひこの機会に、一緒に学んでみませんか?現在は@syuichiao先生と@pharmasahiro先生とワタクシの3名をコアメンバーとしております。
 
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JUGEMテーマ:身近な医療と健康

EBMはSackettがもたらしてくれたご縁

地域医療ジャーナル7月号臨時増刊で書いた記事を一部紹介します。
テーマは「EBMの父を偲んで」
David Sackett追悼企画に寄せたものです。

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David Sackettという方のことは、正直あまりよく知りません。
見たことも話したこともありませんからね。

Gordon GuyattとともにEvidence Based Medicine(EBM)という概念を構築し提唱した方だというぐらいなら知っていますが、その論文を直接読んだことはありません。しかし、患者さん中心の医療という基本理念と実践は昔からあったものの明示的ではなかったものを、EBMという風に言語化したことは大いなる功績であることは分かります。私はそのおかげで、EBMスタイルとでも呼ぶべき行動様式を身に付けることができました。

今回はエビデンスの話ではないので少々観念的で感傷的な話かもしれませんが、Sackett氏追悼の意を込めて、私のEBMとの出会いについて話してみましょう。


【EBMとの邂逅】 
私がEBMに出会ったのは、臨床の薬剤師として本格的に働き始めた頃なので、もう10年以上前のことになります。当時はまだ少ないけども熱心な「EBMer」が各地でワークショップなどを開催しているといった印象で、「EBMを実践している」と自ら言えるような人はまだ少なかったんじゃないでしょうか。当時の私はEBMなんて何のことかさっぱり分かりませんでしたが、その「熱心なEBMer達」が身近にいたので、半ば強制的に『CASPワークショップ』に参加させられたのが最初の出会いでした。
その時に読んだ論文はかすかに記憶にありますが、論文自体にさほどインパクトはありませんでした。
しかし、ランダム化比較試験(RCT)はチェックシートを使って意外と簡単に読めるんだということは新鮮な学びでしたが、何より面白かったのは論文の批判的吟味の結果を臨床シナリオにどう適用するかという他職種とのディスカッションだったのです。

「とりあえずその薬が効くことはよく分かった。では、この患者さんにそれを使うのが良いのかどうかをもっと話し合いましょう」
 
という感じです。
それまで「効く薬なら使うもの」と単純に考えていただけに、様々な要素を話し合って、目の前のたった一人の患者さんのために最適な判断をするというそのプロセスを目の当たりにできたことは私の頭の中のフレームワークを広げることにつながりました。

・・・・・・

以下、

エビデンスが無ければ、エビデンスを創ろう!

論文を書こうと思ったら、EBMスタイルで論文を100報読め!

論文を簡単に読む方法は、EBM学習で身に付きます。

私が陥ったEBMのダークサイドとは。

薬剤師では大したことはできないが、決して無力ではないと言えるのはなぜか。

興味があればぜひ読者登録をお願いします。

これからも、
「人と人とを繋げるEBM」について模索していきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。

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